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Cupping(カッピング)のレベルアップが、焙煎のレベルアップに・・・

Coffee_Bean_Structure   日々変化・ 進歩しているミルトンのコーヒーですが、僕がコロンビア審査会から戻って来てから更に美味しくなってきましたよ!  今まで生豆の内部構造の説明など聞いたこともなく、参考書や事典、雑誌やインターネットからの知識だけでしたが、 農園ツアーや他の国際審査員の方からの詳しい話を聞いているうちに見えてきたものがあるのです。

それらの話を帰国の飛行機の中や、お店に戻ってきてからも頭の中でグルグルと考えが浮かんできて、 その考えを元にコーヒー豆達に接していると、コーヒー豆って本当にデリケートな農作物なんだなぁとつくづく実感させられますね。  高品質の豆を焼けば美味しいコーヒーができる!なんて簡単なものではないと明確に理解できました。  コーヒー豆を取り扱う上で、植物学や科学なども必要なんだと痛感しています。

Cuppingコーヒー豆を焙煎する方法というのは、世界中の焙煎職人があ~でもない、 こ~でもないと試行錯誤を繰り返しながら、日々の進歩を図っているわけで、100% この方法が正しいというものは残念ながら発表されていません。 焙煎する人や機械によって焙煎方法が異なるので、 同じ豆でも味が違ってくる・・・という結果が出てくるのです。 

ただし、収穫されて1年未満のニュークロップ(新豆)、特にスペシャルティコーヒーを焙煎する方法は、 それほど多くの方法があるようには今のところ思えません。  今回の出張で僕の疑問に思っていた焙煎の仕組みや熱源との関係がクリアになってきたことで、 僕の焙煎方法を多少変化させてみましたが、思っていた通りの味が表現できるようになりました。 

とは言ってもやはり、現在の焙煎機では色々な面で限界があるという事もはっきりと解ってきたので、 将来的には現在の問題点を改善できる焙煎機を導入する予定です。

各焙煎後にカッピング を行い、 その都度自己調整をしていくことは皆さんにレベルの高いコーヒーをご提供する上でとても大切なことですし、 これをせずして焙煎のレベルアップも有り得ないように思えてきた今日この頃です。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2006年03月23日 09:54