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09:18

エルサルバドルに到着☆ (03/12)

ニカラグアにお別れをし、今日から隣国のエルサルバドルに入りました。
ニカラグアの乾燥した環境から一変。 ムワッと感じる湿度が、「あ~サルバドルに来たなぁ」と感じさせます。
買付けするコーヒーのカッピングは明日に控えていますが、今日のブログは昨日訪れたニカラグアの最高地のコーヒー農園の訪問話をしたいと思います。

訪れた農園は2箇所。
ミルトンでも固定ファンが非常に多い、セロ・デル・シエロ農園と、ラ・ベンディシオン農園のルイスさんがセロ・デル・シエロ農園と同じ地区に購入した農園を訪れました。
途中のモゾンテの村で、セロ・デル・シエロ農園のマウリシオさんを車に乗せて、一緒に農園に向かいました。
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今回は隣国ホンジュラスとの国境付近で、人があまり立ち入らない地域なので、今回の出張で初めて地元警察の護衛をつけました。

それにしてもセル・デル・シエロ農園は何度訪れても素敵です。
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コーヒー自体も素晴らしいのですが、ここの環境はまさにマイクロ・クライメイト(微気候)が整っていて、立ち入った瞬間から他の農園との違いが肌で感じ取れるぐらい、明らかに良い意味で異なります。 とても綺麗な湧き水と、この3方を山に囲まれた微気候の環境、そしてマウリシオさんの労働者への指示の的確性が、最高に良質なコーヒーを作り出すのだと、改めて感じます。
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もうちょっとマニアックな理由をつけるとすると、こうしたある一定の環境で育つコーヒーの実は、実の熟度の工程がじっくりと行われ、熟す速度が農園の区画ごとに異なることを把握した上で、労働者を送り込み、完璧に完熟した実のみを収穫するようにすると、より一層品質に磨きがかかるわけです。 まだまだ理由があるのですが、長くなりそうなのでやめておきます・・・
2010 Nicaragua 11th March 130_R.jpg
一番右に座っているのがマウリシオさんです。 一番左はラ・ベンディシオン農園のルイスさん。
彼のコーヒーへのピュアな気持ちは、国が違っても、言葉が違っても、スッと伝わってきます。
2010 Nicaragua 11th March 136_R.jpg
奥さんと二人の娘さんとのほのぼのした様子が、この写真でも伝わってくるのではないでしょうか。

昨日の晩は、彼の農園を訪問した後、彼の目の前でカッピングを行い、点数をつけ、その点数に見合う買付け金額を提示しました。
こういった一連の僕達の行動は、ある意味スペシャルティコーヒーが本来あるべき形の一つだと思っています。
丹精込めて作られたコーヒーに対して、1カップずつ真剣に向き合ってカッピングし、評価し、その努力に見合う金額をお支払いすることが当たり前のことだと思います。 そこで値切ることなんて、現場を見ていたらとてもじゃないけど、言えません。

結果、その高く評価したコーヒーがお客様に購入していただき、評価されれば、僕も嬉しいですし農園主もとても喜びます。

今回のセロ・デル・シエロ農園のコーヒーは、カップオブエクセレンスに出品する為に用意していたものも、まとめて買い取りました。
それも我々の買付け価格の中では最高クラスの値段で購入させてもらうことになりました。
それだけ素晴らしかったということです。

日本に到着するのは、6月か7月ぐらいになりそうですが、まだはっきりと決まっていません。 でも楽しみにしていて下さいね。
販売価格は買付け額が高いですが、いつもの1800円/250gで販売する予定です。
もぉ~~僕も今から販売が楽しみです。

さて、今日3月12日は、これからサンタ・ホセフィータ農園のリマさんのお宅で、夕食をご馳走になる予定です。
いつもご自宅に招待してくださるので恐縮なのですが、毎回温かく迎えてくださるので、大感謝です。

ここ、エルサルバドルでも、美味しいコーヒー達にめぐり合えますように。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2010年03月13日 09:18