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コーヒーの栽培条件(コーヒーベルト)

コーヒーは主に熱帯・亜熱帯地域のコーヒーベルト内で栽培されます。一般的に、低地産のコーヒーより高地産のコーヒーのほうが高価で良質とされています。

 コーヒーベルトという言葉があります。世界には60余国のコーヒー生産国がありますが、その大半は南北両回帰線(北緯23度27分、南緯23度27分)内の熱帯・亜熱帯地域に位置しています。この赤道を挟んだコーヒー栽培地帯はコーヒーベルト、またはコーヒーゾーンと呼ばれています。
 
気候条件
 アラビカ種は高温多湿をきらい、さらに5℃以下の低温が長時間続いてもダメージを被るため、湿気が少なく霜の降りない標高1000~2000mの高地、それも多くは急峻な山の斜面で栽培されています。一方、環境適応能力が高く場所を選ばないロブスタ種は標高1000m以下の低地で栽培されている。
 日照は適度に必要ですが、アラビカ種は強い日射しや酷熱に弱いため、どちらかというと日中霧が発生するような地形、日中と夜間との寒暖差が激しい地形がのぞましいです。強烈な直射日光を避け、日陰をつくるためにバナナやトウモロコシ、マンゴーなどのシェードツリー(日陰樹)を植える場合もあります。

地形と高度
 一般に高地産のコーヒーほど良質とされています。中米各国のように大陸の中央を山脈が貫いているような産地では「標高」がそのまま格付けの基準になっていて、グアテマラSHBを例にとれば、7ランクのうちの最高級グレードがSHBで、産地の高度は4500フィート(約1370m)以上と決められています。(ユニジナルコーヒーで販売しているのもSHBです。)
 コーヒー農園が高地でしかも急峻な山の斜面にある場合は、交通や運搬、栽培管理の面で多くの困難をともないますが、その反面、気温が低く日中霧や雲が出やすいことなどで、熱帯特有の強い日射しが和らげられ、コーヒーの実を時間をかけてゆっくりと熟成させることができるのです。
 「高地産=高品質」とはいっても「低地産=低品質」ということはいえません。気象条件に恵まれれば高品質のコーヒーが取れる場合もあるからです。標高もグレードを見極める上での判断材料の一つにすぎない、というくらいにみてください。標高も大事ですが、気象条件のほうがもっと大事、ということなんです。

 コーヒーはどれも一緒。と思っていたアナタ!これからは少しコーヒー選びも気にしてみてくださいね

wrote by はるちゃん : 2005年05月11日 11:19