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環境に配慮してますよ
まず最初に、先日ザ・
グラマシーのコーヒー講座に参加下さった皆さんにお礼申し上げます。 一人でも多くの方に産地の情報や、
コーヒーのベーシックまでをお伝えしたいと考えていますので、僕もとても有意義な時間が過ごすことができました。
ホテル側の対応もとてもスムーズにして頂き、何のトラブルもなく開催することができました。どうも有難うございました。
さて・・・
コーヒーって皆さんが飲めるようになるまでに、かなりの工程を踏まなければいけないのですが、
それが品質の高いスペシャルティコーヒーなら尚更多くの工程が追加されるんです。 その処理作業にお水が必ず使用されるので、おのずと汚水
(処理水)が発生してしまうわけです。
そんな汚水を河川に流してしまえば、どうなるかは誰でも予想つきますよね。 環境を守れない人は農業は当然営めませんし、
ミルトンもその農園からコーヒーは買いたくありません。
今日はミルトンが購入している農園別の汚水処理方法をいくつかご紹介しようと思います。
この上の写真は、エル・ポルベニール農園のセルジオさんの汚水対処法です。 処理で出た汚水(処理水)を一旦地下の貯水タンクに溜めます。
その汚水をトラックの荷台に積んだ大型ポリタンクにポンプで汲み入れ、農園の最も標高の高いエリアに散布しに行っているわけです。 汚水
(処理水)と言っても、元はお水とコーヒーの果肉や皮、果汁が混ざったものですから、山に散布してあげれば、
自然の液体肥料となるわけですね♪
次のこの写真は、今もミルトンで販売中のベンターヤ農園のパグアガさんの設備です。 写真手前に地下の処理水タンクがあって、
それをポンプで汲み上げるまではセルジオさんと同じ。 この農園はこの汲み上げた汚水をパイプを通じて、
ダイレクトに山の頂上付近まで運んでしまいます。 トラックで往復作業するよりは高効率ですかね。
この写真もまた、現在販売中のサン・ホセ農園のエウドロさんの設備。 ここは一旦溜め込んだ処理水を蒸発させるようにしています。
地面に浸透していく水分もあれば、蒸発していく水分もあるでしょう。 水を見てもらうと良くわかりますが、
コーヒーを生産処理する過程では、相当汚れてしまいますので、河川への垂れ流しは厳禁です。
ちなみにプカプカ浮いて見えるカスも、水が全て冷えあがって採取すれば、立派な肥料となりますので当然活用されています。
設備を造るお金がないからなのか、認識・知識不足からなのか、汚水を川に垂れ流している農家も移動中に見かけますが、
そういう光景を見ると何だか寂しい気がしますが、周りの農家が適正な処理方法を伝えてくれればいいなぁと感じます。 あとは、
水の使用量を減らすことも重要かもしれませんねっ。
wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2008年04月02日 00:03