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19:45
木の年齢によって品質はどう変化するの?
この疑問は、僕が初めてニカラグアのカップオブエクセレンスの審査会に参加した時に湧き上がったもので、
たぶんこれからも農園を訪問しつづけ、カッピングをし続けることにより、より明確に解明されていくかもしれません。
産地の農家に同じ質問をし続けていますが、みんな意見はバラバラ・・・ 自分の農園の木々が古いものが多ければ、
古木を否定することはないでしょうし、その逆もそうでしょう。
先月エルサルバドルのリマさんの農園を訪れた際に、見せてもらったコーヒーの木は、樹齢75年から80年経っているそうです(上の写真)。
歴史を感じますよねぇ~、ここに80年も居座っているわけですよっ。
写真下に斜めになっている太い幹から垂直に新たな幹が伸びているのが解かりますか?
リマさんの農園ではこういった古木が多くみられるエリアがあります。
他の比較的若い木々から収穫したコーヒーとブレンドしたコーヒーしかカッピングしていないので、何とも言えませんが、収穫年が変わっても、
この農園エリアの風味は安定しているように僕は感じます。 理由は他にも当然考えられますが、
樹齢数年の若い木ばかりの区画から収穫されたコーヒーよりも、収穫年による風味の「ブレ」が少ない気がするんです。
若い木から採れるコーヒーは、その若さからくる瑞々しくも、荒々しさをも覚える風味の良さもあると思います。 また古木は、
その長い歴史から自ら風土に合わせた成長をし、土中深くまで根を張ったおかげで、その土地のテロワール(その土地ならではの風味特性)
を十分に引き出してくれています。 どちらが良いとはまだ言い切れませんし、今後も言い切れないかも・・・
でも奥が深くて考えるのが楽しいのは確かです。
ちょっと今日のトピックは難しかったですかねぇ~。 皆さんには、ミルトンのコーヒーを飲んで頂く際に、
一つでもいいのでその味を何かに例えてみてもらいたいと思います。 「あ~チョコっぽいなぁ~」とか、「オレンジっぽいなぁ~」とかね。
これをしながら飲むと、また違ったコーヒーの感じ方ができると思いますよっ! その感じた味を表現すれば、
あなたもテロワールを感じていることになるわけです。
wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2008年04月02日 19:45