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今、食の安全が注目されていますよねぇ~ ということで・・・

3月9日 063
 今日は自然農法やオーガニック、 有機栽培について日頃から思うあたりとお伝えしようかなと思います。 
(上の写真は雑草と共存させているコーヒー農園の写真で、ロス・ピリネオス農園か、隣のラエスペランサ農園だったと思います)

 世の中に溢れている情報に惑わされることが、これから更に多くなると思います。 情報社会ですから当たり前ですけどね。  だからこそ自分で経験したり、勉強したりして自分の身は自分で守っていかなければならないと思うんですよっ。  僕は個人的に無農薬の食品を口にしたいと思いますし、そういった食材を選ぶように心がけています。

 産地に買付けに行くようになってから、以前にも増して自然農法やオーガニックと呼ばれる栽培方法に目を向けるようになってきましたが、 ここ最近の食の安全が疑わしくなってきたこともあり、益々考えるようになりました。  おそらく皆さんも少ながらず考えるようになってきたと思います。

 そこで・・・ミルトンも安全で美味しいコーヒーをご提供したい、そしてしているつもりですが、極端なミルトンの理想を言えば、 各優秀なコーヒー生産者のトップ中のトップの美味しいコーヒーを農園側が満足する金額でお支払いし、 しかもオーガニック栽培されているコーヒーのみを皆さんにご提供する・・・といったことがあげられます。 

 美味しくて、農薬や化学肥料の心配もなく、自然環境にも優しいとなれば、これ以上いい状態はないでしょう。  現に実際、 これからこの究極を実現させようとしているロースターもいます。 

 
しかし、 残念に思われるかもしれませんが、ミルトンではまだまだこの究極の選択はしないと思います。 一言で言ってしまえば、 今のミルトンがお付き合いしている農家の方々には、非現実的だからです。

 自然農法やオーガニックの詳細は皆さん個々で調べていただくとして、とにかく費用と手間がかかりすぎるわりには、 収入のリターンが大きくない点が多くの農家の二の足を踏ませている要因かと。 とは、言っても冒頭でもお伝えしましたが、僕も安全で安心で、 尚且つ美味しい物を口にしたいわけです。
3月9日 046
 お約束したいのは、ミルトンが産地から直接購入してくるコーヒーは、オーガニックの認証を受けていなくても、 最低限の化学肥料や農薬を使用しているということです。 上の写真のように、自分の土地で自分の農園用の肥料を自家製しているわけです。  完全無農薬化、無化学肥料化は、実現するかどうかもわかりませんが、皆さんが飲んでいるミルトンのコーヒーの造り手達は、間違いなく、 今日のブログの内容を意識しながら栽培してくれています。

ところで、コーヒー産業の中に明確な呼び名があるかどうか僕は知らないのですが、僕の大好きなワインには呼び名がついています。  ミルトンのコーヒー生産者達のように、必要最低限の化学物質しかつかわない農法を「リュットレゾネ」と呼び、 とにかく体や自然に良くない物質の低減に努めている方法です。

次に「ビオロジック」と呼ばれるのは、日本語でいう有機農法ですね。 またこれに輪をかけて洗練した有機農法が「ビオディナミ」といいます。  落ち葉などの自然にできる堆肥に加え、牛の血や牛糞、鶏糞などを加える方法です。

 ワイン市場でも自然派ワインが注目を浴びている最中ですが、コーヒーも可能な限り自然の力で育ててあげ、 そこから出来る自然派コーヒーを市場の大半が求める時代は日本に来るのでしょうかねぇ~。 もちろん美味しいことが前提ですけど。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2008年11月01日 20:03