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20:59

今日は食について少々・・・ (02/25)

仕事がらという事もあるでしょうし、美味しいものを食べたり飲んだりすることがとにかく好きな事もあってか、このコーヒー業を仕事に選んだのは、我ながらなかなか良かったと勝手に思っているのですが、コーヒーの品質を確認する作業を毎日行っていると、おのずと様々な食品の質も見えてくるものです。

昨日、地元企業の方に呼んで頂いてコーヒー教室を開催し、その際も参加された皆さんにお話しましたが、金額に関わらず良い素材のものを口にしていると、素材の「良さ」がしっかりとわかるようになると・・・ また化学調味料を多く、頻繁に摂取していると濃い調味料の味に慣れてしまい、良い素材の味がとても薄く感じて、物足りなくなると思いますとお話しました。

また先日、ある方からピエール・マルコリーニのチョコレートを頂きましたが、その素材を活かしたクーベルチュールはフランスで訪れたミッシェル クルイゼルのチョコレートを思い出しました。 (下の写真は訪仏中に行ったミッシェル クルイゼルの店内。どれを買おうか迷いに迷いました。)
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チョコレートもコーヒー同様に品質も様々ですが、ピエール マルコリーニなどのクーベルチュールなどは飛びぬけて風味特性が口の中で主張します。 それも不自然な主張ではなく、素材の個性を引き出しているからこその主張です。

恐らく使用するカカオの産地によっても違いがあるのでしょうけど、シトラス系の酸味が口の中で一巡したかと思えば、その格段に滑らかな口どけと、長く心地よい余韻がとても楽しませてくれます。 一番分かりやすいのは、コーヒーで言うクリーンカップ度と、非常に細かなキメ、滑らかさでしょう。

はっきり言って、美味しさの基準はコーヒーと全く一緒です。 ワインも植物からできるもので、コーヒーと同じように例えられますが、僕はカカオもコーヒーに求められるものと変わりないと思っています。 そしてその他の食品に関しても、同じことが言えることは間違いないと思っています。

僕もいつも実行していることですが、世界的にも良質なものだと分かっている場合は特に、なにげな~~~く食べてしまうよりは、ちょっと味わう視点を変えてみて食べてみてください。 またスープやコーヒーなどの液体物は、固形物よりも良いものとそうでないものの差が感じやすいと思います。 恐らく舌の味らいに、液体物の方が進入しやすいからでしょうね。 僕は初めて食事するお店では、必ずスープ、または汁物を頼みます。 スープが美味しいお店は、その後の食事も期待してしまいますね。

そうしたちょっとした味わうポイントを考えるだけで、みるみる舌が肥えていきます。 うそだと思って、毎日気にとめて実行してみてください。

それが見え始めた時には、いつしか今まで食べれていたものや飲めていたものが、もしかしたら口にできなくなるかもしれませんよ。 子供達は味覚も敏感なので、なおさら早い段階で素材の美味しさを見極めることができるようになると思います。

余談ですが、先日また広島の福山市にあるビストロ ブール・ブランさんに行って、ジビエ料理を堪能してきましたが、いつも美味しい料理に感激しますし、シェフの知恵と技が惜しみなく表現された料理は、食べていても幸せな気持ちにさせてくれます。 フランスから取り寄せたヤマウズラは脳みそから内臓まで、余すことなく味わえ、イノシシの野性味あるれる力強い風味を上手く表現されたあたりは流石です。 野生のものを食すと、飼育されたものに比べて元気が出る気がします。 新幹線で行く価値はあります。 遠いので、たまにしか行けませんが、美味しい料理の味と質を舌で再確認できるお店が点々とあることは幸せです。

そして、ミルトンがお客様にとって良質なコーヒーとは何か・・・の確認ができるお店でありたいと思います。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2010年02月25日 20:59