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現在販売中のブエノスアイレス農園 収穫後の作業風景 (04/30)

ちょっと前回のブログ更新から日にちが経ってしまいましたねぇ。
新しいパソコンへ中身の入れ替えをしていたら、あっという間に時間が経ってしまいました。

これから産地で撮りためてきたビデオ映像の加工も、写真の加工もストレスなくできそうなので、ビジュアルで産地の様子を皆さんに益々お伝えできるようにしたいと思います。

さて、現在販売中のニカラグアのカップオブエクセレンスは、ブエノスアイレス農園のコーヒーですが、先日のブログに写真をアップしましたね。 その写真に連動したビデオ映像をパソコンの引っ越し時に見つけたので、さっそくご紹介しますね。 ビデオ映像といっても、一昔前のデジカメで撮影した動画なので、手ぶれしまくりなので、ご了承ください。

これら映像は収穫後のみの作業風景なのですが、とにかくコーヒーって手間暇かかる農作物で、収穫したら終わり!っというわけにはいかず、収穫後の作業がとてもクリティカルだったりします。 高品質なコーヒー程、手がかかるんですよ。 本当に産地の方々には頭が下がります。


ここのブエノスアイレス農園を訪問した時はちょうど収穫時期を迎えていたため、ピッカー(摘み取り労働者)の作業風景も撮影できました。
ここには、エルポルベニール農園のセルジオさんと一緒に訪問しました。 

労働者の皆さんは、本当に働き者です。 美味しいコーヒーを作る農園は、労働者への手当や教育がしっかりと行きとどいています

映像はコーヒーチェリーから、外皮/果肉を機械的に除去している様子(パルピング)です。
この映像を撮影したのが、2007年なのですが今はこういった機械もグレードアップしたり、システム自体を構築しなおしています。 どうやったら美味しい品質の高いコーヒーに仕上がるかを常に考えてくれています。 だからカップオブエクセレンスにも度々入賞するのでしょうけどね。


映像はコーヒーチェリーから、外皮/果肉を機械的に除去した後に、分けられた種の部分のパーチメントを発酵槽に流し込んでいく様子です。
ここの発酵槽にブエノスアイレス農園ではパーチメントを約10時間程度浸けておきます。 
その時の気温によって時間を短くしたり、長くしたりはしますけどね。 この作業はほとんどの生産者が行っています。

発酵槽につけると、パーチメントのまわりについている「ヌメリ」、「粘着質」をのちの豆を洗う時に取りやすくなるのですが、まぁこの作業も必要だという人もいれば、機械的にヌメリを取ってしまっても品質には全く問題ないと唱える人もいて、人によっても、産地によっても意見が分かれて結構興味深いんです。
なんだかマニアックな世界に入っていきそうですね。 詳しい話は今はやめておきましょう。

さて、コーヒーチェリーから、外皮/果肉を機械的に除去した後、豆は発酵槽に運ばれましたね。
では機械で剥がされた外皮/果肉はどこへ? といいますと、スパイラルコンベアで蓄積場に運ばれます。
この分けられた外皮等は、有機肥料として再利用し、再びコーヒーの木に与えられます。

コーヒー豆は発酵作業後に洗われ、乾燥場にて乾燥工程に入ります。
下の映像は乾燥を終えたコーヒーを手作業で選り分けている様子です。 視覚的に問題のある豆を取り除きます。

力を必要としない作業は女性がメインで作業をこなします。 チェリーの時は過熟や、未熟の実を取り除き、最終の仕上げも人の手によって、精度をあげられるわけですね。 とにかくコーヒーは人の手によって、その多くが作り上げられるわけで、低品質にしようと思えばいくらでも手を抜けますし、品質重視の生産者達は、コストをかけて手間をかけるわけです。

ちょっと難しい内容だったかもしれませんが、いつも飲んで頂いているミルトンのコーヒーが、どんなふうに作られているのか、垣間見れたのではないでしょうか。 飲む時にちょっとでも、彼らの作業風景を思い返してもらえたら、僕もうれしいですし、きっと彼らもうれしいでしょう。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2010年04月30日 20:54