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引き続き、ニカラグアのカップオブエクセレンスを販売いたします (04/24)

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ただ今より、ブエノス・アイレス農園のコンテスト受賞コーヒーを販売開始いたします。 既にお店ではちょっと前から販売開始していますが、今のところ販売したばかりということもあり、ご注文が集中していますねぇ。

上のラベルの中に、いつものコーヒーの特徴を記していますが、僕の中ではイチゴのチョコレートフォンデュの印象が得られたコーヒーです。 コンスタントに毎年いいコーヒーを作る生産者ですので、信頼もおけます。
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この上の写真は、ブエノス・アイレス農園のコーヒーが乾燥処理される「ドライパティオ」です。 僕がいつも買付けにいく地域に、ブエノス・アイレス農園もあり、農園内を案内してもらいましたが、相当広かったです。
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当然収穫量もかなり多いのですが、ピッカー(収穫専任労働者)の教育や指導が行き届いているため、赤い完熟のチェリーのみをほとんどのピッカーが摘み取っていました。 これって簡単なようで、すごいことなんです。

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なかなかピッカーを含めた労働者達全員に、ハイレベルな作業をしてもらうことは、労働者達を取りまとめる優秀で人望のあるマネージャーを育て上げることから始めなければいけません。 そしてマネージャーは耳だこができるほど、労働者達に指示をださなくてはいけないわけで・・・根気がいる仕事であるのは間違いないですね。
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彼らが実際のブエノス・アイレス農園のピッカー達なんですが、毎年固定で雇われるので農園主の意図する作業を的確に行ってくれますし、彼らにとっても毎年この収穫時期には安定した収入が得られるので、安心して作業ができます。 シンプルなことですが、両者にとっても大変重要なことです。 結局はそれらが高品質のコーヒーを作り上げることに繋がっているわけですから。
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収穫して集められたコーヒーは、パルパーという上の写真にも写っている機械にかけられて、皮や果肉を機械的にはがします。 はがされた後は、白っぽい殻付きの種が残ります。
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殻付きの種はパーチメントと呼ばれ、醗酵槽につけられます。 浸けることで、殻の周りにつく、ぬめりを取り除けるようになり、その後の乾燥工程もしやすくなるわけです。 Nica2007-636_milton.jpg
十数時間浸けたあとは、用水路に少しずつ流し込んで水と一緒に攪拌させて、さらにぬめりを取り除きます。
なかなか写真では伝えきれませんが、農園が大きければ大きいほど、一連の作業がひたすら続くわけでして、働く人たちも大変です!

さて、パルパーで剥がされた果肉と皮はどこにいくのかといいますと・・・
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殻付きの種から剥がされた後、スパイラルコンベアで一箇所に貯められ、有機肥料として再利用し、コーヒーの木にもどしてあげます。
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ブエノス・アイレス農園の収穫量は膨大なので、収穫によって出るチェリーの皮や果肉も大量です。
石灰をまいて腐敗臭を軽減します。 近寄ると、ほんわか独特の香りがします。 このにおいを嗅ぐと、「あ~産地に来たなぁ~」と実感もできちゃいます。

んっ~今日のブログもなんだかマニアックな内容になってしまいました。 
ミルトンのホームページのアクセス数も大分増えてきましたが、こんな内容が多いにも関わらず、アクセスしてくださるということは、読んでくださっているということでしょうかねぇ? 嬉しいですね。

・・・っというわけで、今日から発売のブエノス・アイレス農園のコンテスト受賞コーヒーの農園状況はちょっとお分かりになりましたでしょうか。 コーヒー自体も美味しいので、是非是非飲んでみてください。

ご注文をお待ちしております。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2010年04月24日 19:20