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10:55

バランスという要素は大切だと思うんですよねぇ  (12/15)

グァテマラ カップオブエクセレンス受賞コーヒー クライマ農園が完売となりました。 
ご購入してくださった皆さん、どうも有難うございました。

このコーヒーの風味特徴にキラキラした爽やかさがあると書いていましたが、こういった爽やかさ(酸味)タイプのコーヒーは多くのお客様からの反応もとてもいいように思えます。 

Claima-GuatemaraCOE2009-kakaku-s.png

もちろん酸味の特性だけで多くのお客様に好んでいただけるわけではないですが、酸味の質と特性はとても重要です。

初めて来店されるお客様の多くはお好みをお聞きすると、「酸味がなくて、コクがあって、甘いコーヒーがいいです。」とおっしゃいますが、試飲で酸味のあるコーヒーをお出ししても、美味しいと飲んでいただいております。 ということは、酸味に対して苦手意識があるだけで、実は気になっていない可能性も大いにあります。

もうミルトンのお客様にはご存じの方も多いと思いますが、念を押してお伝えします。
酸化したコーヒーのすっぱ味=コーヒーの酸味ではないんですよね。

酸味、液体の質感、甘みのそれぞれがあって、初めてバランスがいいコーヒーになります。
そのバランスが高次元で整っていると、尚、素晴らしく美味しいコーヒーとして楽しむことができます。

先ほどの話に戻りますが、初来店のお客様の「酸味がなくて・・・」を、
「酸味があって、コクがあって、甘いコーヒーがいいです。」に切り替えてお話頂けると、お店側は「あっ、このお客様はバランスのいいコーヒーをお求めなんだな」と、判断がつきやすくなるわけです。

今回完売したクライマ農園を含め、ミルトンではバランスに優れたコーヒーが揃っています。
バランスのいいコーヒーは、舌から脳に片寄った情報が伝わることがなく、風味の特徴などと合わさった結果「このコーヒー美味しいっ♪」に繋がりやすくなるのだと思います。 

焙煎によって、甘いだけのコーヒー、酸味を強調したコーヒーなど、どれかに特化した味のコーヒーを人工的に作りだすことは可能ですが、それらを飲んでみても、2口目以降あまり飲みたい意欲がわきませんでした。 バランスが良くないと飽きてしまいやすくなるのかもしれませんね。

やはり、その豆の持つポテンシャルを産地から損なうことなく輸入し、最大限引き出してみせることが、複雑味に繋がり、美味しさに繋がり、お客様にも支持していただけることにもなります。

まぁそれを実現するためには、原料となる生豆の質と鮮度が問われてくることは、言うまでもありませんが、こんなに奥深くて面白いコーヒーを仕事として携われること自体も幸せ♪ (仕事を面白いと考えるかも、自身の考え方次第とお聞きしたことがあります)

朝起きてから、夜ふとんに入って寝るまでコーヒー関連や経営関連のことを考えていると、時間が足りませんよ。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2010年12月15日 10:55