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ドリップの失敗例

今日は失敗してしまったドリップの写真を掲載してみました。昨日アップした写真にあった粉の壁が、今日の写真には全くありません。泡が残っているので、新鮮な豆を使ったドリップということは見てお解りになると思いますが、ドーナツの形を保っていませんねっ。

この写真でわかるのは、お湯の注ぐスピードはゆっくり丁寧だったのですが、そのお湯の量が多すぎたことがわかります。お湯が下から落ちる量よりも注ぐお湯の量のほうが多いと、このように壁が崩れた形が残ります。 

壁が崩れてしまいますと、お湯がペーパーフィルターに直接当たってしまい、コーヒー豆を通らないまま素通りしてしまうのです。 そうなるとコーヒーの粉を十分に活用しきれていない抽出になっていることになるのです。 丁寧にお湯を落とすと同時に、下から落ちるお湯の量を確認しながら淹れてみることが、壁を崩さない上手な淹れ方につながりますよ。 お試しあれぇ~

余談ですが、コーヒーメーカーの中には設定でアメリカンコーヒーを作れるものがあります。同じ粉の量なのに薄いアメリカンコーヒーが作れるのが不思議だと思われたことはありませんか? 実はその多くはドリップするお湯の一部を単にペーパー自体に当ててお湯だけを下の容器にドリップさせているだけなのです。 これもまたコーヒー豆を有効活用できていない抽出方法ですね。

薄いアメリカンがお好みであれば、じっくりと濃いまろやかコーヒーを淹れて頂いたあと、お湯で割っていただければ、風味も良い軽めのコーヒーが出来上がりますよ。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2005年05月08日 01:38