« ドリップの失敗例2 | メイン | フワフワコアラ »

09:50

コーヒーの三原種

コーヒーは大きくアラビカ、ロブスタ、リベリカの三原種に分類されます。
この中でも市場に流通しているのはアラビカとロブスタの2種類と思っていいです。

コーヒーはアカネ科子フィア属に属する多年生の喬木です。アカネ科は昔から薬効があるとされています。

アラビカ種
 アラビカ種はエチオピアのアビシニア高原が原産とされ、はじめは主に薬用(眠気覚まし)として食されていましたが、13世紀に入ると焙煎したものを飲用するという習慣が生まれ、16世紀にはアラブ世界からヨーロッパへ、さらには広く世界中で愛飲されるようになりました。
 アラビカ種は全世界で栽培されているコーヒーのうち約80%を占め、ストレートで飲める唯一の品種といわれるほど風味、香りに優れています。ただ病気になりやすいため高地でないと栽培できないのです。
 アラビカ種は南米(エクアドル、ブラジルの一部を除く)、中米各国、アフリカ(ケニア、エチオピアなど)、アジア(イエメン、インド、パプアニューギニアの一部)のコーヒー生産圏全域で生産されています。
 ユニジナルコーヒーも厳選された純粋アラビカ種のみを取り揃えています。

ロブスタ種
 ロブスタ種はアラビカ種に比べ強い耐病性をもっています。アラビカ種が熱帯にありながら比較的冷涼な高地で採れるのに対して、ロブスタ種はアラビカ種の栽培に不向きな高温多湿地域帯で生産されます。独特の香り(ロブ臭と呼ばれる異臭)と苦味があり、ほんの2割程度混じるだけで、コーヒーの味全体をロブスタ色に染め上げてしまうくらい強烈な個性をもっています。主にインスタントコーヒー(抽出液がアラビカ種の約2倍とされている)や缶コーヒー、リキッドコーヒーなどの工業用コーヒーに用いられています。(安くて量できるからですね。)カフェインの含有量はアラビカ種が1.5%前後に対して平均3.2%前後と高いのが特徴です。
 主な原産国はインドネシア、ベトナム、中央アフリカ、西アフリカ諸国などです。

リベリカ種
 西アフリカはリベリアの原産国です。病気に弱くアラビカ種に比べると味が劣ることから、わずかに西アフリカの一部の国が国内消費用に栽培しています。日本にはまったく流通していません。

 市場に流通するコーヒーの約65%がアラビカ種ですが、原種に近いアラビカ種もあれば、限りなくロブスタ種に近いアラビカ種もあります。

 コーヒーの三原種。もうバッチリ理解できましたよね!
 これであなたもコーヒー通の仲間入りですね。

田口護の珈琲大全より

wrote by はるちゃん : 2005年05月09日 09:50