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自宅で自家焙煎 - 醍醐味 -

とある記事を読んでいましたら、コーヒーを家庭で焙煎する方が増えて来ていると書いてあるのを見つけました。増えてきている感覚がどの程度のものなのかは書いていませんでしたが、興味を持ってもらえることはいいことですし、私も賛成です。

私も銀座のランブルに行き始めてから焙煎に興味をもち、それからというもの焙煎、抽出、生豆、粉の挽き等の奥深さにどっぶり浸かってしまっていますが、最初面白い!と思い始めたのはやはり銀杏煎りでの焙煎が始まりでした。

今使用しているような焙煎機は一機あたり車が一台買えるぐらいの金額ですが、興味を持ち始めた頃は到底そんな金額は出せませんでしたし、半分趣味みたいな焙煎にそこまで出費したくありませんでしたね。

そこで以前の職場の近くにあった自家焙煎店に通って色々と教えてもらいました。何回か焙煎された豆を買ううちに、そこのマスターが使用していた銀杏煎りを貸してもらえるようになり、その日から焙煎豆ではなく、生豆を買っては自宅のコンロで取り組んでいました。生豆の販売をしていたお店ではなかったので、焙煎豆と同じ値段で生豆を購入していましたが授業料と思って仕事帰りによく立ち寄ったものです。

自宅で焙煎する醍醐味はなんと言っても、薄緑の生豆が茶色にこんがり焼かれる様を目の前で確認し、段階的に変化する香りを鼻で感じ取れることではないでしょうか。薄緑から黄色がかり、黄土色からベージュへ変わり、茶色の飴色から濃い茶色に変化して行く様は自分で焙煎しないと確認できないことです。更にその色の変化によって豆が放つ香りもまた変化していくのを感じ取る事も楽しみの一つです。自分で煎った豆を挽いてコーヒーを飲むと、「結構美味しいじゃん!自分はいけるんじゃないか」と思ってしまうと思いますよ。そこまで簡単なものではありませんが、そう感じることも楽しいじゃないですか。

銀座ランブルの関口マスターと一緒に焙煎室で焙煎を教わりながら話をしていた時なんですが、生豆が焼かれ始める時のチョット青臭い独特の香りが好きなんですと私が言うと、マスターは「そうかい?この臭いが嫌いっていう人は結構いるんだけどねぇ、変わってるねぇ」とおっしゃっていました。確かに焙煎後の甘いケーキ屋さんから漂ってきそうな香りもとても好きですが、私には生豆内の水分が熱によって蒸発し始める青甘臭い香りが気にいってしまっているんです。 

焙煎人口が増えている・・・じゃぁこのブログを読んでいる方の中には、はたしてどのくらいの人が一度は焙煎してみたいと思っているのでしょうね・・・ 

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2005年06月07日 23:36