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生豆からカップへ・・・ スペシャルティの厳しい定義

スペシャルティコーヒーとは、最も高い品質の生豆(なままめ)を本物のロースター(焙煎する人)の手によって、その豆が持つ最大限の風味を出せるよう焙煎をし、正しい方法にて的確に抽出されたコーヒーのことを意味します。決してエスプレッソマシンやコーヒープレスなどのような抽出方法によって決まるわけではありません。

栽培と生豆
スペシャルティコーヒーの定義は、世界の限られた地域で個々の品種の作付けが行われる時点から既に始まっており、そのコンセプトには手のこんだコーヒーの木の栽培から完熟豆のみを摘み取る丁寧な収穫、そして適正な輸出の準備までも含まれるのです。

焙煎と鮮度
最高の状態にある生豆を的確に焙煎され出来上がるコーヒーですが、その後の「鮮度」もスペシャルティの定義に含まれます。 もしそのコーヒーが芳醇な香りを放たなくなった時点で、そのコーヒーは既にスペシャルティと呼ぶには相応しくないのです。

抽出
次に抽出ですが、実に多くの抽出方法が存在し、適正にできれば多少の向き不向きはありますが、これら全ての方法でスペシャルティコーヒーと認められる液体の抽出が可能となります。水とコーヒーの割合、それぞれの器具と豆そのものの焙煎度合いにあった適切な挽き具合、適正なお湯の温度と抽出時間など全ての基盤、準備ができて始めて一杯のスペシャルティコーヒーができあがるのです。

苗を育てるところから、一杯のコーヒーに至るまでここでは書き切れない程、多岐に亘る手が加えられているコーヒーがスペシャルティコーヒーなのです。 そして最終的には産地でも、ブランドでも、農園でも、焙煎技術でも、抽出器具でもない・・・「コーヒーの液体」自体でその真価が問われるのも、スペシャルティコーヒーなのです。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2005年09月28日 20:35