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産地からの新しい買付けシステムについて

latte ミルトンが扱っているスペシャルティコーヒー・・・何をもってスペシャルティコーヒーと言えるのでしょう。  お客さんにお店でよぉ~~く聞かれるんですが、大雑把な表現かもしれませんが僕はよくこう答えます。  「飲む段階で、素晴らしい風味特性を持った美味しいコーヒーのことを指します。」と・・・。  美味しいコーヒーを飲むのに、 コーヒーの詳しい知識なんて必要ありません。  美味しいものに美味しいと感じることができる感覚が僕は重要だと思いますし、 そういう方の方が何を食しても得をすると思いませんか? 

 その美味しいコーヒー・・・実はそう簡単には作れないんです。 種植えの段階から口に運ばれるまでの間に、何年もの月日を経て、 何人もの人の手が加わり、何工程ものステップをクリアしなければ、私たちが飲んでいる美味しいと感じられるコーヒーにはならないのです。  その中の一つでもミスをしただけで、品質はガタ落ちになってしまいます。 全世界の人達が慣れした親しんでいる飲み物の中で、 ここまで時間と手間がかかる商品は、スペシャルティコーヒー以外にあまりないのではないかと思っています。  奇跡といったら大げさに聞こえるかもしれませんが、指をならせばポンと作れる代物ではないということは確かです。  また偶然でもトップクラスのスペシャルティコーヒーは作れません。
 
 実は今回長期に渡ってニカラグアに滞在した理由の一つがそこにあるのです。 美味しいコーヒーは、 容易に作れるものではないということを自分自身が農園主や労働者と行動を共にすることによって、身をもって理解したい!  そう思うからこそ長期滞在を決行しました。 そしてそれは今や揺るがない確信となっています。

Nica2007-451  近日中に我々のスペシャルティコーヒー買付けシステムを皆さんにお伝えします。  今年からこの新しいシステムで農家から直接輸入し、皆さんにお届けするわけですが、 品質と味に関しては今まで以上に期待してて下さい。 今回、現地で200サンプル程度をブラインド・カッピング (農園情報無しのカッピング)した中から、6農園7ロットを継続的に、 しかも私たちが優先的に買付けることができるようになりました。  終わってみればその大半がカップオブエクセレンスの入賞経験者や常連農家からのロットばかり! やはり、 素晴らしいコーヒーを作る農園は、 絶え間ない努力をされているのだなぁ~と実感してしまいましたね。 

 そして農園の細部を確認して、その品質が生み出されたことが偶然ではなく、 やはり必然だったということが理解できました。 ブラジルのように機械化が進んでいない産地では尚更、 農園主の地道な労働者に対する指導・作業教育、労働者のモチベーション維持、きれいな水の確保、 コーヒーが処理される全ての設備や機械の頻繁な洗浄、などなど挙げだすとキリがないぐらいのステップを的確に踏まなければ、 皆さんが美味しい!と思えるコーヒーが出来上がってこないのです。 こんなに大勢の人間の手が加わっているのか?? と驚かされると思います。

 お伝えしたいことは山程あるのですが、これから徐々にお伝えしていこうと思います。  皆さんが毎日飲まれているスペシャルティコーヒーが皆さんの想像を超える作業工程、費用、 そして手間を経て届いているということを少しでもご理解いただければと思います。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2007年03月09日 13:35