« 産地からの新しい買付けシステムについて | メイン | ジャパン　バリスタ　チャンピオンシップ　2007 »

20:57

「ロット」ごとに仕入れることが実はとても重要！

 写真を見ても今ひとつピンとこないかもしれませんが、 コーヒーの農園内にある区画を記す標識なんです。　農園内は細かく区画で分けられていて、 この写真は「区画（ロット）２」と表示されているわけです。　

　農園から直接買付けることは大事なのですが、更に細かい区分である「ロット」 ごとに仕入れることが実はとても重要で、今回の買い付けでも僕の重要視する項目の一つでした。 　なぜロットごとの仕入れが重要かと言うと、同一農園であったとしてもロットによって品質や風味が異なるからで、 今回も農園主にも他のロットと混ぜないで譲ってほしいとお願いしてきました。　同一農園で他のロットとブレンドしてしまうと、 どうしても質の悪いロットが良い品質のロットの足を大きく引っ張ってしまうのです。　僕は品質の良いロットのみを購入したいので、 どうしてもロットで買い付けることが重要になってくるのです。

　またロット単位で買付けることにより、情報により一層の透明性が出てきます。　このロットはいつ植えられ、 いつ誰がどんな肥料を撒いたのか、いつ誰によって収穫され、いつどんな方法でウェット＆ドライプロセスをされたのか・・・などなど、 必要な情報がロットで管理することにより後で確認ができるのです。　

　消費者や販売側にとってみれば食の安全性が重要視されている昨今、農薬や化学肥料の使用の有無には関心がありますよね。 　ロットで管理されていると、その記録がすぐに確認できます。　

　また、農園側にとってみても重要な意味があります。　たとえば、ロット＃１とロット＃２のコーヒーが同じ山の傾斜で栽培されているのに、 品質に大きな差が出たとしましょう。　農園主は二つのロットの違いを発見することにより、 品質が落ちてしまったロットの問題点を洗い出すことができ、改善することにより全体の品質を向上させることが可能となるのです。

　先ほどお店で、今回ロットごとに買い付け、 日本に持ち帰ったコーヒーのサンプルをもう一度カッピングしましたが、 ニカラグアのカップオブエクセレンスの入賞豆を並べてカッピングしている気分でした。　やっぱり美味いですよぉ～！ 　ロットごとにカッピングして決めたコーヒー達ですから、本当に美味しいコーヒーのみを買い付けることができるわけです。 　コーヒーの到着を僕が一番楽しみにしていたりして・・・（＾Q＾；）

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2007年03月11日 20:57