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食用バナナ・プランテインのお話
いきなり何の写真かわからないかもしれませんが、
コーヒー農園に栽培されているプランテインという植物の幹の断面です。 プランテインは亜熱帯・
熱帯地方ではよく食用で栽培されていて、緑色のバナナと思っていただいたらいいと思います。
以前、ミルトンのホームページでも何度か紹介したことがありますが、
幹の断面が綺麗に撮影されている写真がなかったものですから、今回再度紹介します。
プランテインは、食用バナナとしての役割もありますが、コーヒーの木を強い日差しから守ってくれる日よけの役割も持っています。
農園主の考えによっては、コーヒーの木と根っこが干渉するから、植えたくないなぁ~と言われる方もいますが、そういう農園主は背の高く、
根っこも深くはる樹木を日よけ用シェードツリーとして、植えられていますね。
このプランテインの幹を見てもらってもお解かりの通り、ダンボールの断面のようになっているのがわかりますでしょうか。
(中央に果軸があり、その周囲を何重にも葉鞘が囲っています) この葉鞘の間に大量の水を確保していて、
幹を切るとその水分が土壌に少しずつ漏れていき、土壌を潤してくれるわけです。 繊維質も腐れば肥料になるので、一石二鳥なのですが・・・
個人的には、それだけ水分を吸うプランテインは、
コーヒーの木が必要とする水分まで土中から吸い上げてしまうんじゃないかなぁ~と思ってしまうのですが・・・ どうなんでしょうかねぇ。
この写真は、ミルトンが買付けているサンホセ農園と、エスペランサ農園の様子が写されていますが、
やはりプランテインの葉っぱが多くみられますよね。 もう、どこに行っても見られる風景です。
ちなみに、サンホセ農園(現在コーヒーは販売中)と、エスペランサ農園(現在完売中)は隣接した農園なのですが、品種が同じでありながら、
風味特徴が全く異なるんです。 収穫後の処理方法が違うのもあるのですが、隣同士で同じ品種のコーヒーなのに、
土地によって随分と違うもんだなぁと不思議に思ってしまいますね。 こんな不思議が多いためか、
スペシャルティコーヒーに対しては興味が底なしに湧いてきます。 奥が深いですねぇ~、何事も。
wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2008年04月06日 16:20