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折角の収穫時期の訪問なので・・・
それぞれの生産国、または生産者によって収穫方法は違いますが、
フォルタレーザ農園のアレックスさんはオーストラリア製の収穫機を使っています。 1機が約3千万程度する高価なマシンですが、
益々高騰するブラジルの人件費と、広大なコーヒー畑での作業のことを考えれば、元は取れるようです。
本当は動画でお見せしたいのですが、今回は連続写真でマシンの収穫模様をお見せしたいと思います。
コーヒー畑にコーヒーは1列ずつ整列して植えられているのですが、その列に沿ってマシンを進めていきます。
進むスピード自体は人が歩くスピードよりも多少遅いぐらいでしょうか。
構造はいたってシンプル。 日本で言えば、ガソリンスタンドの洗車機みたいな感じでしょうか。
縦型のローラーに付いている何本もの棒状の物がバイブレーションで震えていて、高速で回転などはしていません。
震えながらコーヒーの枝に付いているコーヒーの実を振るい落とすわけです。
振るい落とされたコーヒーの実は写真下に見える両サイドのベルトに落ちて、収集されていきます。
まだまだフォルタレーザ農園は収穫が始まったばかりなので、ピークを迎えるのは今から1ヶ月の間のようです。連日夜通しで収穫が行われます。
ところで、手元にブラジル国内の価格上昇率が記された資料があるのですが、1994年と2008年を比較すると、人件費は641%
の上昇とあります。 ディーゼル燃料は553%、電気代は461%、コーンは212%、etc...
どれだけ価格が高騰してるの???とただ驚くばかりですが、実はコーヒーは22%しか値上がりしていません。 他の物価が上昇しているのに、
コーヒーはたった22%です。 これではコーヒーをいくら作っても儲けになりませんし、農家も自分の農園に投資できませんよね。
どのコーヒー農園の農園主もコーヒーの取引価格の低さには嘆いていますし、近い将来価格が上がってくれることを望んでいるわけです。
将来の不透明さにみんな不安がっています。 なんだかどこの国も似たような状況ですね~。
コーヒーが急にブラジルの人件費のように600%も値上がりするとは思いませんが、もう少し値上がりしてもいいとは思いますけどねぇ。
そんな時の為にミルトンも備えておかなければなりませんが。
wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2008年07月29日 02:59