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ルイスさんのラ・ベンディシオン農園のお話のつづき・・・ (10/30)

先日発売開始したばかりのラ・ベンディシオン農園のコーヒーですが、さすが販売開始というだけあって、物凄く人気が集中していますねっ。 そして、「これ好き!」という率直な意見が店内で聞かれるぐらいの反響があります。 これはもう選んできた自分としては、嬉しい!!ですし、早速ルイスさんに報告しちゃいました。

さて、この農園が美味しいコーヒーを作りうる要素があると先日のブログに書きましたが、実はこの農園、何年も前にカップオブエクセレンスの国際コンテストで上位を入賞した経験のある農園だったんです。 
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その当時入賞した農園主の方・・・入賞して得た大金を手にしたとたんにコーヒー栽培を止めてしまったらしいんですね。 恐らく今まで手にしたことの無い額だったこともあったでしょうし、生活も変わったことでしょう。
生活がコンテストのおかげで豊かになるのはいいことだと思いますが、止めてしまったのは寂しい気がします。

上下の写真は当時のままの前の農園主が住んでいた家です。 もちろん空家状態が続き、コーヒー農園も人の手は加えられないまま森と化していました。
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そんな過去をもつ農園も、後にルイスさんが買い取り、農園名もラ・ベンディシオン農園と命名。 新たな風がこの土地に吹き込まれたってわけです。 この上の写真の家は今どうなったと思います? まぁ驚きましたよ。
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あらぁ~綺麗にリフォームされたのねぇ~  って感じですよね。
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ボロボロだったメインハウスは、今では立派に改築されて、これからルイスさんも快適に農園での作業に打ち込めることでしょう。 

もともとルイスさんは農家ではないんです。 コーヒー農家からコーヒーを買い取り、ルイスさんの敷地で乾燥処理をして、輸出できる状態まで行ってしまう云わば業者だったんです。 3年前に彼と会ってから頻繁に接触し、様々な話をする中で自分もレベルの高い高品質なスペシャルティコーヒーを作り、お客さんに美味しいと言ってもらいたい!と思うようになったのだと思います。 

どこの農家も最初から、ルイスさんのような立派な農園の家が持てるとか、苗木を沢山植樹できるとか、正直無理でしょう。 お金もギリギリの状態から農家を始める人、親から引き継いだ人も多いことでしょう。 ルイスさんは農家としてはまだまだだとご自身も思っているようですが、恵まれた状況なのはいうまでもありません。

ただ、お金にものを言わせてコーヒー作りを任せっぱなしの農家もいる中、かなりルイスさんはコーヒー栽培にのめりこんでいっているのが良くわかります。 言葉では伝えにくいのですが、姿勢が農家になってきているんです。 いいことだと思います。
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もともと僕はルイスさんに農家の大変さを共有したかったので、彼が農家になることによって、コレまで以上に農家の方々との交流も、その内容も濃くなっていくことだと思います。 それが巡りに巡って、僕達に美味しいコーヒーが回ってきてくれたら、皆さん、いいと思いません? 

まだまだ荒地の単なる森林状態の畑も多いわけですが、毎日開墾、開拓しながら進化してくれていると思います。
そんなストーリーのあるルイスさんのラ・ベンディシオン農園のコーヒーですが、完売したばかりのセロ・デル・シエロ農園ほどの買い付け量はありませんが、この冬を越せるぐらいの量は確保してありますので、是非お試しくださいね。

今がこの高品質なら、これからがもっと楽しみになりそうなコーヒーですから。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2009年10月30日 21:38