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コーヒー農園訪問1日4件!  (02/23)

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2日目の23日は立て続けに4件の農家を訪問しました。 とは言ってもみんな近場の農家さんで、しかもいつもお付き合いさせてもらっている農家さん達なので、慌てることもなく終始和やかに1日を進めることができました。
1件目は現在もミルトンで販売中のエル・ネグリート農園の農園主、サラティエルさんにこんにちは。
僕達が訪問することは事前に連絡が入っていたようで、到着するなり陶器でできたロバの置物をプレゼントしてくれました。
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もう収穫も終わり、収穫作業以外の仕事に取り掛かっている生産者が多かったのですが、今回サラティエルさんには苗床作りの作業場をメインに視察。
そしてサラティエルさんのご好意で苗床作りを一緒に訪問した仲間に体験させてもらうこともできました。
一人当たり1日千個以上の苗床を作るようですが、地味ですが結構自分がやるとなると、きつい作業ですよねぇ。

単にゴクゴク飲んでいるコーヒーの背景には、相当な人手と手間隙、苦労があることを産地に来るたびに再認識させられます。
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2件目はまだミルトンではこれから販売するサンホセ農園のエウドロさん。
彼はとてもシャイな人ですが、亡くなられたお父さんの後継ぎで今は熱心にコーヒー作りに励んでいます。
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1件目のサラティエルさんのエル・ネグリート農園とは、まさに隣り合わせのサン・ホセ農園。
なのに、風味特徴も異なるんですよねぇ。 不思議です。 もちろん詳しく農園を視察し、コーヒーの木の手入れの仕方から、収穫後の生産処理工程の違いなどから、風味が異なるようになるのは当たり前なのですが、理解していてもなんだか不思議。
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エウドロさんに、「コーヒー農家をしててどんなことが夢中にさせる?」と、質問を投げてみたところ、照れながらも彼は、「お父さんから引き継いだ農園を父の頃以上に良くしていきたいな。」と、話してくれました。 エウドロさんの農園内を見ていても、彼のシャイな性格とは逆に、積極的に農園をレベルアップさせ、環境にも配慮しつづけながら、生産性を高めていく為の努力が垣間見れます。 
来年もこれからも農園訪問に来て欲しいという、彼の言葉が嬉しかったし、心に残りました。
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3件目、4件目はこれまた隣り合わせの農園で、同じ家族経営の農園、ラ・ベンターハ農園とティエラ・リンダ農園を訪問しました。
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ここも収穫作業はとうに終わっているので、コーヒーの木の剪定を含むメンテナンス作業を、紹介してくれました。
1年を通じて常に手を加えていかないといけないコーヒー農園は、次から次へと仕事が出てくるようで大変です。
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農園内のコーヒーの木は比較的古い木が多く、密集度合いも高いので、いかに日光を1本1本の木に当ててあげるか、病気を防ぐ為に風通しを良くしてあげるかが、今の両農園の課題のようです。 ただ古い木々の割には、葉や枝の様子を見てもとても健康的で、生き生きしている様がすぐに分かります。 手入れと環境が整っている証拠でしょうね。
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同じ農園でも朝日がメインに当たる場所と、夕日がメインに当たる場所では出来上がるコーヒーの品質が変わってきます。 フランスのブルゴーニュにブドウ農家さんを訪問したときも、同様のことを言っていたことを思い出しました。 様々な要素が絡み合って、その年のそのコーヒーが出来上がるわけですね。

ニカラグアの空は青く澄んでいて、僕を元気にさせてくれます。
明日24日は、現在も販売中のセロ・デル・シエロ農園に行ってきます。 農園主のマウリシオさんがもう僕達の訪問を首を長くしてスタンバイしてくれているみたいなので、とても楽しみ。 

つくづくいい人達に恵まれていると感じます。

wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2011年02月24日 18:36