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待望のセロ・デル・シエロ農園へ・・・ (02/24)
今日、2月24日はミルトンでも美味しい!!とお客様の評価が非常に高い、セロ・デル・シエロ農園を訪問してきました。毎年ブログに書いていることですが、ここに来るたびに他の農園とは全く異なる世界が広がっていて、農園主のマウリシオさんに与えられた天からのプレゼントだと本当に思います。
農園の山の中腹からふもとの作業場を見下ろした写真ですが、どれだけ急勾配かお分かりでしょうか。 ニカラグアの中でも奥地の奥地、ここがコーヒー農園でなかったら、間違いなくうっそうとしたジャングルでしょう。
見かけない我々侵入者達をガチョウのボスが警戒しながら常に僕らの周辺をウロウロ付いてまわります。この写真ではわかりにくいですが、本当に素晴らしく綺麗な立地というか、素敵な空間なんです。ピュアな農園主には、それに見合った場所が与えられるのでしょうねぇ。
昨年11月から収穫作業を始めているにも関わらず、まだ収穫作業をしているセロ・デル・シエロ農園ですが、標高の高さによる気温の低さが随分と影響しているようです。 おかげでコーヒーの実の熟すスピードが他の場所の農園よりも1ヶ月以上も長く、ゆっくりと熟していくわけです。 一斉に、でもゆっくり熟すことが熟度の均一性に繋がり、全体の品質向上、そして労働者にとってみれば、分別しやすくなります。
結局人間の手を加える部分がコーヒーは多く、その人間の手間隙とそのスキルによって、出来上がるコーヒーの品質が大きく影響されてしまいます。 美味しいコーヒーにはきちんと理由があり、その裏には想像以上の大勢の人達が関わっているわけですね。
マウリシオさんも収穫を手伝い、僕に熟度の均一性をアピールしていました。
その熟度の均一性は下の写真から見てもお分かりになると思います。
ニカラグアの他の農園では既に収穫作業が終わっているのに、まだセロ・デル・シエロ農園はこの状態のコーヒーの木が多く点在しています。 時間をかけてゆっくりと熟すことが、あの素晴らしい風味を生み出すのではないか?と我々は考えています。
ミルトンでお付き合いのある農家全てが、毎年進化をしているので、これが当たり前のように感じてしまいますが、ここまで品質を求めて常に進化をしている方々は生産者全体から見ると、極わずかだと思います。
今日の道中の話の中で出てきたトピックですが、それぞれの生産者のスタイルや哲学、手のかけ方などが異なるにも関わらず、めざしているものが「美味しく、消費者の方々に支持してもらえるコーヒーを作ること」というのは、とても素晴らしいことですし、各生産者が違う角度から「1つのゴールである美味しいコーヒーを目指している」ことに、僕にとってはとても興味が湧きます。
セロ・デル・シエロ農園の将来をサポートする若き有望な労働者は、現在作業をしながら見習い中。 きっと将来のセロ・デル・シエロ農園の美味しいコーヒーをマウリシオさんと一緒に作ってくれることでしょう。 楽しいと思える仕事でなければ、こんないい笑顔はできませんよね。
皆さんの飲んでくださっているコーヒーには、様々な背景があることを少しでも知って頂けたらなと思います。
wrote by ミルトンコーヒーロースタリー : 2011年02月25日 17:09